リオトラストの森川です。
今回は2024年4月30日時点の最新の為替レートについてお知らせいたします。
昨今海外投資家からも日本の不動産に投資を行うことが一般的となりました。
不動産取引においても意外と無視できなくなっている為替レートについてご紹介いたします。
早速ですが、最新(4月30日時点)のレート水準を下記に記載いたします。
日本と取引が比較的多い23か国の通貨のレートを記載しています。
23か国中、20か国の通貨に対して日本円が弱くなっていることが分かります。
韓国のウォンは横ばいの推移で、特段安くも高くもなっていないという意外な結果となりました。トルコのトルコリアとアルゼンチンのペソについては通貨の価値が下がっており、現段階では日本人が唯一お得に観光に行ける地域となりました。
・メキシコ ペソ
メキシコのペソの価値が日本円に対して日を追うごとに強くなってきています。
あまりメキシコとの間で不動産に関しての取引があるとは聞いたことがありませんが、仮にメキシコの方が、今日本で不動産を買う場合は2019年1月に比べて60%以上も日本の物価が安い感覚にあることが分かります。メキシコとの間では不動産よりも、貿易や旅行関係で相互に影響が出てきそうです。
日本の不動産取引において特に影響しそうな通貨を見ていきます。
・香港ドル、シンガポールドル、台湾ドル、人民元
東アジア圏の香港ドル、シンガポールドル、台湾ドル、人民元の4つの通貨に対しては、依然として日本の通貨は弱くなっています。そのため、不動産売買の取引でも特にこれらの地域の方々との取引が増えていることを実感しています。
現状のレートと2019年1月と比べて、彼らにとって日本の物価が35~45%ほど安く感じる相場となっています。
弊社の海外事業部にシンガポールのお客様が直接シンガポールから「不動産を買いたいので物件を紹介してほしい」とのお問い合わせをいただき、実際にシンガポールからご来店いただいて現在物件をご紹介している案件も出てきています。
・米ドル
昨今新聞やニュースをにぎわせている米ドルですが、日を追うごとにドルに対しての円の価値が下がってきています
。
参考情報としてアメリカドルと人民元のレートの推移を比較したところ、日本円ほど大きく変動していないことから、日本円自体がアメリカドルに対しても、人民元に対しても弱くなっている傾向にあります。
・英ポンド、豪ドル、カナダドル、ユーロ
2019年1月に比べて32%~40%ほど日本円が安くなっています。
あまり不動産の取引現場では影響が出ている実感がありませんが、インバウンドに関しては大きく影響が出てきています。今年の桜シーズンに日本に観光に訪れているのは上記通貨圏の方々が特に多い傾向にあります。
現在の為替レート推移はいかがでしたでしょうか?弊社の海外事業部では特に海外の案件にはアンテナを張っているため、今後もオーナー様にとって有意義な情報を提供してまいります。