豊洲・勝どき地区の電柱やガードレールに正体不明のキーボックスが吊るされていてるというニュースがありました。
近隣住民の方にずいぶん不審がられていたようですが、これらの正体は不動産会社が内見のために現地に設置しているキーボックスになります。
不動産会社側からするとこの方がやりやすいのですが、公共の場所に設置している為、警告文を無視し続けるとキーボックスを撤去される可能性があります。
弊社でも内見用の鍵の取り扱いに困っている物件があり、色々と調べていくと今後広がっていきそうなサービスがありましたので、現状不動産会社が行っている内見用の鍵の取り扱いとあわせてご紹介いたします。
売主、貸主様からお預かりしている物件の内見の方法は主に3つございます。
①現地対応方法:物件の敷地内のフェンス、雨樋にキーボックスを設置したり、郵便ボックスに鍵を設置する方法
②立会方法:媒介、管理を受託した不動産会社の担当者が鍵を保有し立会をおこなう方法
③近隣業者に鍵を預ける方法:物件の近くの不動産会社に鍵を預ける方法
賃貸物件で主要な内見方法は①の現地対応です。メリットは客付けをするお部屋探しをされるお客様のご都合に合わせて内見が出来ることです。
②、③の場合では鍵を保有している会社が定休日、夜間の営業時間外は対応が出来ませんので、内見が出来ないことによる機会ロスが発生してしまいます。出来るだけ機会ロスを無くしたいという事もありますので現地対応方法が主流になります。
弊社でもGWや夏季休暇でお部屋探しをされるかた、夜景や夜間の雰囲気、お仕事終わりに内見をしたいというお客様の為に現地対応方法を採用することが多くなっております。
お部屋探しをされる方、機会ロスが減る売主・貸主様にとってWinwinな現地対応方法ですが、分譲マンションの物件では敷地内にキーボックスを設置する事が出来ない、ポストはオートロックの内側にある事から現地対応方法が出来ない事があります。
この場合では②、③の方法となりますが、媒介、管理を受託した物件が距離が離れている場合には③の物件の近くにある不動産会社に鍵を預ける方法となります。こちらは鍵を預かる会社は自社に来店されたお客様を優先して案内が出来るメリットがありますが、売り上げにつながらない業務が増える事にもなる為、関係性のない会社からの依頼は受けてもらえないことが多いです。
つまり豊洲・勝どき地区の電柱やガードレールにキーボックスが吊るされていてるというニュースがありましたが、こちらは現地に設置する事が出来ず、近隣の不動産会社で鍵を預かってもらう事にも断られた賃貸・売買の内見用また、民泊用に設置されたものとなります。
遠くにある物件で鍵を現地にも設置できず、近隣の不動産会社も預かってくれないという問題は悩ましいものです。そんな状況の中、全国に14,643店舗を運営する大手コンビニエンスストアのローソンが1部店舗で鍵の受け渡しサービスを開始しております。
24時間営業をしているローソンのサービスとなりますので、②、③の内見方法と違い、定休日や時間の制約がなく利用できることは①の現地対応方法に近いものがあります。
運用開始している店舗はまだ少ないですが都心を中心とした場所で開始している為、需要が見込めれば今後拡大が見込めるサービスとなるのではないかと思います。
現在弊社でも、保有している大阪の物件の売却を検討しておりますが、①の現地設置が難しく、③の近隣の不動産会社に問い合わせても鍵を預かってもらえる業者がなく苦戦しております。
鍵設置を敷地内でも禁止にしているマンションも増えてきているのもありますし、安全性を考えても
売主・貸主様からお預かりしている大切な物件の鍵となりますのでこちらのサービスの運用も増やしていければと思います。