マンションのデザイン ペンシル型マンションの賃貸ニーズ

都内で物件探しをしていると、賃貸売買問わずペンシル型の細長いコンパクトマンションが目につき、特に人気のエリアで予算を抑えて希望の条件を通そうとすると高い確率でペンシル型のコンパクトマンションにたどり着きます。

この2000年代前半に人気があったコンパクトマンションは一般的に30~50㎡程度の広さのマンションで単身や2人世帯が増加している背景もあり近年再注目もされています。

売買物件としては見た目の窮屈さから避けられる方もいますが居住性能は良く賃貸ではその点が問題になることは少ないです。

狭い土地でも建てることができるので都心部に多く都市型マンションと言われるペンシル型マンションの特徴と賃貸のニーズも考えていきたいと思います。

1:ペンシル型とは マンションの特徴

ペンシル型マンションとは狭い土地の上に建てられた中層建築物の通称で、鉛筆のように細長い形状から由来しています。
主に都市部で多く見られ、土地を可能な限り有効活用することを追求した日本独特の土地意識が生んだ建築様式と言えます。

1990年代後半ごろに単身者用の分譲マンションの需要が高まり、そのニーズに応えるように多くつくられ2000年代にブームになりました。

一番のメリットは利便性の良い都心の好立地に住めるということです。
ペンシル型マンションは利便性の良い都市部にある事が多く通勤・通学に便利で、
都心や駅周辺はショッピングやグルメ、公共機関が充実しているため自宅周辺で用事を済ませられます。

賃貸仲介側からしても、人口密度の多いエリアでは住む場所も限られており、アクセスの良い立地であれば需要が高く賃貸物件を探す入居者に紹介しやすいです。

2:ペンシル型マンションを扱う主な注意点

コンパクトマンションの工事は都心や駅近などで工事がしにくく、施工費が高くなりがちです。
総戸数が少ない傾向にあるペンシル型マンションでは大規模修繕工事での費用が毎月積み立てる修繕積立金だけでは足らなくなり、手出し金が必要になることもあります。

入居者からの視点だと、狭い敷地に建設されるため、隣接する建物との距離が近く外部からの音の影響を受けやすく、日当たりも制限されやすいという点はマイナスポイントになりやすいです。

3:まとめ

外観に関して「デザイン性」はマンションの価値を左右するとても大事な要素なのでペンシル型マンションを住むために買うとなると敬遠されがちです。

ですが賃貸に関しては単身者が増えており、家にいる時間が短く通勤時間がもったいないと考える人にとっては都心の駅近にあるマンションはニーズがあります。

コンパクトマンションを扱う場合は出来るだけ立地などの付加価値があり、管理費も考え規模の大きめのものを選んだ方が良いでしょう。