リオ・トラストの森川です。
今回はアパートのプロパンガスについてご紹介いたします。
アパートの売買取引を行う上でプロパンガスを使っている物件である場合、承継の有無が問われることがあります。
原則、承継する方が取引自体はシンプルではあるのですが、切り替えることによるメリットもあります。
切り替える方法にもコツがあるため、現場で実際に経験した内容をご紹介できればと思います。
① 設備費用が抑えらえる
プロパンガス会社にはガス関係の設備のみならず、エアコン等の室内設備を無料で供給してくれるサービスがあります。
供給してもらえる設備は一般的に、ガスメーター、ガス供給・消費配管、配管カバー、給油器、リモコン、エアコンなどが主に挙げられます。
設備には項目に応じて、償却年数が決められています。
8~10部屋ぐらいあるアパートの部屋に自分で購入して設置しようとすると数百万円かかってきそうな費用ですが、プロパンガス会社が無料で供給してくれるのであれば、うまく活用したいところです。
・設備の内容の参考資料
② 解約違約金を負担してくれる場合がある
プロパンガス会社をA社からB社に切り替えようとすると、A社との現契約を解約する必要があります。
その際に所有者に対して供給した設備の残存年数に応じ、解約違約金が発生します。
ですがこの違約金の費用をプロパンガス会社のB社が負担してくれるケースが多くあります。
・設備の解約明細のサンプル
上記の通りプロパンガス会社を切り替えることで得られるメリットも多くありますが、そのまま解約の手続きを行ってはいけません。
先にあげた例で、B社に解約違約金を負担してもらうには、一度新所有者がA社のプロパンガス契約を引き継ぐ必要があります。
アパートの売買前にA社との契約を解約してしまうと、B社が費用を負担してくれない可能性が高いため、プロパンガス会社を切り替えるタイミングには十分にご注意ください。
以上プロパンガスの契約の承継と変更についてご紹介いたしました。
アパートを購入、運営、売却する上で決して軽く見ることのできない項目となっております。
取引の際のご参考になさってください。
弊社では一棟収益物件にも力を入れていますので、お気軽にご相談ください。