ORオリンピック・パラリンピックの選手村跡地に再開発された晴海フラッグが2023年9月下旬から賃貸の入居者募集が始まり2024年1月に入居開始しました。
以前から注目されている港南エリアで販売当時、駅から離れているとはいえ売買価格は周辺相場にくらべて割安だったこともあり、分譲マンションの人気はすごく、抽選倍率は当時最高で266倍にも及びました。
そんな晴海フラッグの賃貸事情をご存じでしょうか?
晴海フラッグや湾岸エリアだけでなく売買と賃貸のニーズを考える上でも参考になると思いますので、ご紹介させていただきます。
晴海フラッグは東京2020オリンピック・パラリンピックの選手村跡地を再開発した新しい街区です。東京湾岸部・勝どき近辺に広がる東京ドーム約3.7個分もの広大な土地には、分譲・賃貸を合わせて5,600戸以上になります。
「SUN VILLAGE」「SEA VILLAGE」「PARK VILLAGE」の三つの分譲街区と「PORT VILLAGE」の賃貸街区の計4つのエリアで構成されています。
街区内で生活に一通りの機能が整備されているので生活利便性も高く、街区を越えて庭や共用部を住民であればだれでも利用できます。
首都圏のマンションは専有面積が狭いことが多いですが、晴海フラッグでは最多専有面積は80㎡とゆとりがあり、広い部屋を求めているファミリー層にもおススメです。
セキュリティ面でも街には750台以上の監視カメラが設置されており365日24時間体制で警備員が巡回しており通勤・通学で帰りが遅くなる方も安心です。
なかでも大きな魅力は「眺望」です。
三方が海に開けているため多くの住戸からオーシャンビューを堪能することができます。場所にもよりますが、天気が良ければ富士山も見えますし東京湾の花火も見ることができます。
そんな晴海フラッグですが人気で埋まってしまうと思いきや、賃貸はどうかというと、供給過多で賃貸物件が余ってしまっています。
どうしてこんなことになってしまったのでしょうか?
その一つとして海外投資家からの注目度も高く、売買が過剰に加熱してしまったことあげられます。それにつられて分譲街区の賃料も上がってしまったといえるでしょう。
賃料も他の湾岸エリアと比較して割安というわけでもなくなってしまい、駅から遠く20分近く歩かなければいけないということもあり、賃貸付けが難航している印象です。
交通状況に関しては改善される見込みもありますが、将来交通状況が整備されることを想定して購入される方とは違い、賃貸として入居する方は今利用できるものを重視するのが通常というのもあるでしょう。
ただ湾岸エリアでは数少ない駐車場スペースが余っている物件なので車を持っている人にとってはありがたい物件です。
マンション価格は上昇を続け、頭打ちが見えない状況です。
晴海フラッグは割安で転売・賃貸禁止という条件が無く海外投資家からの注目も高い物件でした。転売目的で購入される方も多くマネーゲームのように相場が吊り上がり、売買と賃貸のバランスが崩れてしまったというところが実情でしょう。
2025年10月には晴海フラッグに「SKY DUO」も竣工されるので賃貸付けはより厳しくなっていくことが予想されます。
今後、街全体が発展し高い価値を見いだせれば状況が変わっていく可能性もありますし、物件として住むには魅力的でもあります。
ただ、資産性を重視するのであれば、売りで出ている物件を購入するにしても出口戦略を考えていた方が良いでしょう。
住まれる分には魅力的ですし投資家からの注目もあり売買が過熱していて話題性があっても、オーナー様にとっては賃貸で入居者様が入らなければ元も子もないでしょう。
このことからも物件は入居者目線を意識し賃貸をベースに考えるのが良いと思います。
弊社では賃貸管理も承っておりますので、他にも賃貸付けでお困りの物件有りましたらお気軽にご相談下さい。