【サブリース契約】更新時に思わぬ落とし穴!オーナーが損をしないための2つのポイント

サブリース契約の物件をお持ちのオーナー様、契約更新時にはご注意ください。
契約期間は2~3年ごとに設定されていることが多く、更新のたびに「つい流れでハンコを押してしまった」という方も少なくありません。
しかし、一般的な管理契約と違い、サブリース契約では更新時の対応によって「契約条件がさらに不利になる」ケースもあるのです。
本記事では、更新時に絶対に押さえておきたい2つの注意点について解説します。

注意点①:新しい契約書を結び直さない

多くのサブリース契約では、「従前の契約をそのまま〇年間更新する」と明記されています。
そのため、契約書を新しく巻き直す必要はありません
仮にサブリース会社から「新しい契約書を送りますのでご署名ください」と言われても、
「契約上、従前の内容で更新されると記載されていますので、新規契約には応じかねます」
と、毅然と対応することが大切です。
なぜ、新しい契約書にサインしてはいけないのか?
それは、「新しい契約書=内容変更あり」を意味するからです。
そして、その内容変更の多くはサブリース会社に有利な条件に書き換えられている可能性があります。
たとえば、
• 解約条件が厳しくなる
• 保証賃料が下がる
• 修繕や原状回復の負担が増える
などが代表例です。
不用意にサインしてしまう前に、必ず「現契約の更新」で済むかを確認しましょう。

注意点②:保証賃料の値下げ要請に安易に応じない

更新のタイミングで、サブリース会社から
「空室リスクが増えたため、保証賃料を3,000円下げさせてください」
といった連絡が来ることがあります。
このような要請に、
「まあ3,000円くらいなら…」
と安易に応じてしまうのは危険です。
◆ 値下げに応じるデメリットは主に2つ
1. 毎月の収益がそのまま減少
 → 月3,000円下がれば、年間36,000円の収益悪化。
2. 物件の売却価格に直結する
 → 東京圏のワンルーム投資物件では、保証賃料1,000円ダウンで、売却価格は約20万円~25万円下がると言われています。※あくまでも一般的な価格です。
 つまり、3,000円下がると売却価格で60万円~75万円も価値が下がる可能性があるのです。
 このように、「少額の賃料変更だし大丈夫だろう」と油断すると、後々大きな損失につながります。

まとめ:更新時こそ冷静に、戦略的に

サブリース契約の更新は、単なる手続きではなく「契約条件を守るための勝負所」です。
「新しい契約書には安易にサインしない」
「保証賃料の値下げには慎重に対応する」
この2点を徹底するだけで、将来の損失を大きく防ぐことができます。

「自分では交渉が難しい…」という方へ

契約交渉が苦手な方や、専門的な判断に迷う方は、どうぞお気軽にご相談ください。
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